時は存在する限り進みつづける。
戻りたい『時』が、沢山ある。
戻りたくない『時』に比べたら、戻りたい『時』の方が多いだろう。
でも、時は戻ることなく進み続ける。
どんなに自分が後ろ向きでも。
『時』だけは、先へ先へと進み続ける。
どんなに抗っても。
『時』が進むのは止められない。
自分が死んでも。骨が『時』を刻むだろう。
消えたくても、一度存在してしまったら、もう『時』から逃れる事はできない。
速く進んで欲しい『時』。
ゆっくり進んで欲しい『時』。
どちらも、同じ速さで流れているのに、
速く進んで欲しい『時』ほど、長く感じ、
ゆっくり進んで欲しい『時』ほど、短く感じる。
楽しみを待つのは長くて、
楽しみは一瞬。
でも、その一瞬を次から次へと、いつまでも待ち続ける。
今、『時』に抗いたい自分の中に、大切な人達と出会えたこの『時』を、大切に思える自分もいる。